9月から採用SNSを始めるなら何をする-年末までにやっておきたい「4か月実践ロードマップ」
「採用SNSを始めたいと思っていたけれど、気づけばもう9月」
「今からTikTokやInstagramを始めても遅いのでは?」
「年末までに、どこまで準備しておけばいい?」
そんな採用担当者もいるのではないでしょうか。
採用SNSは、年度の初めや採用活動のスタート時期に合わせなければ始められないものではありません。
むしろ9月からスタートするなら、年末までの4か月を使って、
9月:運用できる状態を作る
10月:求職者が知りたい情報を揃える
11月:数字を見ながら改善する
12月:年明けに向けて仕込む
という流れで進めると、無理なく運用の土台を作ることができます。
大切なのは、9月からいきなり毎日投稿を始めることではありません。
年末までに、
「誰に、何を、どのSNSで伝えるのか」が整理され、継続して投稿できる状態を作ること
です。
本記事では、9月から採用SNSを始める企業向けに、年末までの4か月で取り組みたい内容を月ごとに整理します。
1. 9月スタートでも遅くない。最初に決めたい「年末の完成形」
まず最初に、
12月末までにどんな状態になっていれば成功なのか
を決めておきましょう。
たとえば、9月から採用SNSを始めるのであれば、年末までに次のような状態を目指します。
- 採用SNSの目的が決まっている
- 誰に向けて発信するか決まっている
- TikTokとInstagramの役割が整理されている
- プロフィールが完成している
- 採用サイトへの導線がある
- 社員紹介の投稿がある
- 仕事内容を紹介する投稿がある
- 職場の雰囲気が分かる投稿がある
- 求職者向けのQ&A投稿がある
- 社員が撮影に協力できる体制がある
- 投稿後に見る数字が決まっている
- 年明け用の投稿ストックがある
ここまで作れていれば、1月から「何を投稿しよう?」と毎回悩む状態から抜け出しやすくなります。
つまり、この4か月の目的は、
フォロワーを何万人にすることではなく、採用SNSを継続できる土台を作ること
です。
2. 9月|まずは「投稿できる状態」を作る

9月は、投稿本数を増やす月ではありません。
まずは、
採用SNSを継続して運用するための準備期間
と考えます。
9月にやること① SNSを運用する目的を決める
最初に、
「採用SNSで何を実現したいのか」
を決めます。
たとえば、
- 会社の認知を広げたい
- 若手求職者との接点を増やしたい
- 応募前の企業理解を深めたい
- 仕事内容を分かりやすく伝えたい
- 職場の雰囲気を伝えたい
- 説明会参加につなげたい
- 内定辞退を減らしたい
などです。
目的が曖昧なままだと、
会社紹介
流行動画
福利厚生
社内イベント
採用情報
がバラバラに投稿され、
「結局、このアカウントは何を伝えたいの?」
という状態になりやすくなります。
まずは、
最も解決したい採用課題を1〜2個
に絞りましょう。
9月にやること② 誰に見てほしいか決める
「新卒採用向け」だけでは、まだ対象が広すぎます。
たとえば、
- 営業職を検討している学生
- IT業界に興味がある文系学生
- 地元企業を探している学生
- 会社の雰囲気を重視する学生
- 仕事内容が分からず応募を迷っている学生
では、知りたい情報が異なります。
そのため、
誰に見てほしいか
↓
その人は何を知りたいか
↓
何を投稿するか
という順番で考えます。
9月にやること③ TikTokとInstagramの役割を決める
複数SNSを運用する場合、すべてを同じ役割にする必要はありません。
たとえば採用SNSなら、
TikTok
まだ会社を知らない人との接点を作る
短い動画で、
社員
仕事
職場
会社の特徴
を知ってもらいます。
興味を持った人に会社を深く理解してもらう
プロフィール、リール、投稿、ハイライトなどを使い、
社員紹介
仕事紹介
福利厚生
選考情報
Q&A
を整理して見せます。
つまり、
TikTokで知ってもらう
→ Instagramで理解してもらう
という役割分担にすると、設計しやすくなります。
YouTubeショートは動画の追加接点として展開する、Xは採用情報や記事の告知に使うなど、自社の運用体制に合わせて追加していきます。
9月にやること④ プロフィールを整える
投稿を始める前に、
プロフィールを見ただけで何の会社か分かる状態
にしておきます。
最低限、
-
- 会社名
- 何をしている会社か
- 採用向けアカウントであること
- 募集対象・職種
- 勤務地
- どんな情報を発信するか
- 採用サイトへのリンク
などを整理します。
投稿を見て興味を持った人がプロフィールへ移動しても、会社情報や採用ページへのリンクがなければ、その先につながりにくくなります。
3. 9月は「投稿テーマを10個」作っておく
9月のうちに、今後使える投稿テーマをある程度ストックしておきます。
最初は難しく考えなくても大丈夫です。
たとえば、
- 会社紹介
- 若手社員紹介
- 新入社員の1日
- 仕事内容紹介
- 職場紹介
- 福利厚生
- 研修制度
- 入社理由
- よくある質問
- 採用担当者からのメッセージ
この程度でも、最初の運用には十分使えます。
重要なのは、
毎回ゼロから投稿ネタを考えないこと
です。
4. 9月は「3〜4本投稿できればOK」
最初から週3本、毎日投稿などを目指す必要はありません。
9月は、
まず3〜4本投稿する
くらいから始めます。
たとえば、
1週目
会社紹介
2週目
若手社員インタビュー
3週目
仕事内容紹介
4週目
1日の流れ
という形です。
最初の1か月では、
「何が伸びるか」よりも、「撮影→編集→確認→投稿」の流れを一度回すこと
を優先します。
5. 10月|「この会社で働くイメージ」が持てる投稿を揃える
9月に運用の流れを作ったら、10月は、
アカウントの中身を揃える月
です。
採用SNSを初めて見た求職者が、
「どんな会社?」
「どんな社員がいる?」
「どんな仕事をする?」
「入社後どんな感じ?」
をある程度理解できる状態を目指します。
6. 10月に揃えたい5種類のコンテンツ
① 人
まずは、
どんな人が働いているか
を見せます。
たとえば、
- 新入社員インタビュー
- 若手社員紹介
- 先輩社員紹介
- 採用担当者紹介
- 部署紹介
などです。
② 仕事
次に、
実際に何をしている会社なのか
を見せます。
- 仕事内容
- 1日の流れ
- 現場紹介
- 使用している道具
- 打ち合わせ風景
- 入社1年目に任される仕事
などです。
「営業職募集」と書くだけではなく、
その営業社員が実際に何をしているのか
まで見せます。
③ 職場
求職者は、
「自分がそこで働いている姿」
を想像しながら会社を見ています。
そこで、
- オフィス
- デスク
- 会議
- ランチ
- 休憩スペース
- 現場
- 社員同士のやり取り
などもコンテンツになります。
④ 制度
福利厚生や制度は、制度名だけを紹介するより、
実際にどう使われているか
を見せると伝わりやすくなります。
たとえば、
「資格取得支援制度があります」
ではなく、
「実際に資格取得支援を使った社員に聞いてみた」
と動画にします。
⑤ 求職者の疑問
説明会や面接でよく聞かれる質問も、そのままSNS企画になります。
たとえば、
「配属はどう決まる?」
「文系でも大丈夫?」
「研修はどのくらい?」
「残業は?」
「若手はどのくらい活躍している?」
など。
これらを採用担当者や社員が答える形にすると、コンテンツを作りやすくなります。
7. 10月のゴールは「アカウントを見れば会社が分かる」
10月末には、
投稿一覧を見ただけで、
人
仕事
職場
制度
採用情報
がある程度分かる状態を目指します。
たとえば、
「社内イベント動画ばかり」
「社員が踊っている動画ばかり」
「採用担当者だけが話している」
という偏った状態になっていないかも確認しましょう。
採用SNSは、
楽しい会社に見せること
ではなく、
働くイメージを具体的にすること
が重要です。