- マツモト
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こんにちは。開発部マツモト(ヨ)です。
突然ですが、皆さんは将棋ってやりますか?
私は将棋を祖父から教わり、強くないですがルールは知ってます。
そんな私が最近youtubeを見ていると何故かおすすめに将棋の動画が出てきて小学生ぶりに将棋に興味を持ちました。
今回はそんなお話です。
何となく将棋に関する本を探しているとある一つの本の評価が高かったので購入してみました。
それが「人間における勝負の研究―さわやかに勝ちたい人へ」と言う本です。
著者は永世棋聖で日本将棋連盟会長も務めた米長邦雄さんです。
この米長さんは人物としてとても豪快な人です。一例を挙げると、東大に進学した3人の兄に対し「兄達は頭が悪いから東大へ行った。自分は頭が良いから将棋指しになった」と言ってみたり、「男四十、鳥取砂丘に立つ」と題して、週刊誌に当時史上初の棋士の全裸写真を掲載したり、日本将棋連盟のホームページで一人だけ満面の笑みのVサインで載ったりと魅力的な人です。
出典 livedoor.blogimg.jp
そんな人がどんな事を考えているのか興味があります。
この本は将棋を引き合いに人生訓や金言などが書かれています。
その中でも一番知りたかったのは名人にまでなった人はどんな考え方をしているかと言うことです。
米長さんの思考は、
①問題の意味は何か ②答えは何か ③自分でその答えが出せるのか ③まで辿り着いて「自分にはわからない」と言う場合はこう述べてられています。
「あとは自分の勝負哲学とかカンで、次の手を決めていくことになります。」
えっ!と思いましたが、とても興味深い。
一瞬で何百通りの読み(理論)をする棋士が最後の最後では’勝負哲学’、’カン’と言うものを頼るのです。
その勝負師が考える’勝負哲学’、’カン’というものの説明も面白く、
「カンというのは、一つの仮説でしょう。あるいは仮説というのは、カンを基にして生まれるものでしょう。」
また、
「カンというのは、ある程度、自分の形勢判断とか、いろいろな分析とかに基づいて、自分の持論という形で出てきます。」
また、
「カンというのは、努力、知識、体験といった貴重なもののエキスだからです。その人の持っているすべてをしぼったエキスです。」
米長さんはこの他にも勝負師として大切な事に、勢いやその人の性格、人生観なども挙げています。
つまり’カン’と言うのはそういったものによって生み出されるのであるという答えを導き出しています。
冒頭で紹介した米長さんの豪快な姿は、’カン’を大切にしているからこそなのかもしれません。
私も’カン’を磨く為に豪快に…いや無理をせず’カン’を磨こうと思いました。
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