- コナガヤ
総記事本数:43
開発部の小長谷です。
初めてamazonの出品管理ページ(セラーセントラル)を使ったときは、なんて使いにくいインタフェースなんだ!と驚きました。
1年間amazonに出品して正直まだ仕様がわからない部分もありますが、ここまででわかったことなどをこれらか出品する方のためにまとめました。
参考にしていただけますと幸いです。
・サプリメント(健康食品)
・大口出品者として出品
・1700個完売
全体的に使い勝手が悪いセラーセントラルです。
そのため、慣れないうちはテクニカルサポートに問い合わせすることになることが多いと思います。
私は1年間で34件の問い合わせをしました。
メールでの返答は早いものの、amazon内の仕様を知らずに回答している担当者もいるようで、人よって回答が違ったり、言われたとおりにやっててもできないことがありました。
テクニカルサポートの担当者も仕様を把握していないのであれば、提案型の回答は期待できません。
問題が起きたとき問い合わせても一向に解決できず、結局Google検索で仕様がわかり問題が解決したこともあります。
あることをしたいとき、どういう方法があるのか問い合わせたところ、提案された通りにやってみると商品が表示されなくなるトラブルが起きました。
このトラブルの原因は、最初の担当者がこちらがやりたいことを理解せずに提案してきたところから始まり、それを行った場合の弊害を教えてくれなかったことにあります。
こちらはしっかり理解してくれたと思い込んでいたので、あとは信じて言われたとおりにするしかありません。
この件を、きっかけに自分から新しいことをするときは予め弊害を聞くようにしました。
セラーセントラルは使い辛い上に、システムにもバグがあります。
システムを信用し過ぎるのは危険です。
私も1年で2つのバグと1つのおかしい仕様を見つけました。
システムを完全に信用しきっていたためバグに気が付かずにいました。
そのバグによって引き起こされた問題でもamazonはシステムで動いているから例外は対応できないとのことでした。
そういうときはテクニカルサポートに文句を言っても時間の無駄なので、何度も確認して自己防衛することをおすすめします。
以前できたのに急にできなくなったことがあったら、テクニカルサポートに電話してみると、「先週仕様が変わりました」と言われることがあります。
完全にシステマチックに動いているので融通は利きません。
またセラーセントラルのバグによって起きた問題だとしても、融通は利きません。
全体的に使いづらいセラーセントラルですが、ペイメントページが特に顕著です。
売上やコストなど表示されるのですが、絞り込んだ期間が重複していて正確な金額を把握することが困難です。
コストの内訳が詳細に見られないので、何にかかったコストなのか不明確です。
基本的に表示されている金額を信じるしかないこちらにとってはバグや不正があっても追跡は面倒です。
ビジネスレポートに表示される個数とも相違があるため、何を信じていいかわからなくなります。
経理担当者にとっては頭を掻きむしりたくなるほどストレスが溜まるかもしれません。
amazon内には広告枠としてスポンサープロダクトというオプションがあります。
クリック課金型広告で商品一覧ページに表示されますが、なかなかクリックされません。
サジェストを調べ三か月かけて300以上のキーワードをチューニングをしたつもりでしたが、ここぞという3日間に3000円をかけても予算を使いきれません。
それだけお客さんは広告を見ないということでしょうか。
そこに時間を割くより外部でキャンペーンなどの予算をかけた方が時間を無駄にしなくて済むことがわかりました。
いろいろ悪いところを挙げましたが、いいところもあります。
セラーセントラルから電話番号を入力するとamazon側から即時に電話をかけてくれます。
固定電話、携帯電話のどちらでもOKです。
大きなトラブルが起きたとき3時間電話したときもあるので、通話料無料は助かります。
FBA(フルフィルメントbyamazon)はamazonが商品の梱包、発送、代金回収まで代行してくれるサービスです。
手数料はそれなりにかかりますが、アルバイトを雇うのと比べ、発送個数の少ないうちはFBAを利用した方がコストは割安です。
amazonがどれだけ使い辛くでも国内最大級のECプラットフォームであることは間違いありません。
言うまでもなく顧客側のメリットは
・品揃え
・最短1時間以内のスピード配送
・送料無料
・価格の安さ
・定性的な安心感
です。
そういったメリットを享受したい顧客をいかに取り込むかを考えればいいと思います。
amazonに出品すれば売れるわけではありません。
これから出品する方はamazonで成約させるために外部からどうやって人を連れてくるか考えるべきだと思います。
コメントをどうぞ