- コナガヤ
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こんにちは。イニシャルサイト開発部の小長谷です。
掛け算的考え方の重要性は、多くの先人達が説いています。
今回は掛け算的考えの重要性について、足し算的考えにと比べながら考えました。
はじめに、足し算的考え方では、毎月10を足していくと1年後に120になるという考え方を差します。
いわば並列的処理と言いますか、積み重ねの考え方になります。
一方、掛け算的な考え方とは、毎月10を掛けていくと1年後に12兆になるという考え方のことを差します。
結果の数字だけみれば掛け算的考えの方が大きな成果を得られます。
これをビジネスに応用すれば、高い成果を出すことができます。
これを踏まえてスマホゲームの売上アップを考えてみます。
広告収入だけで運営しているゲームがあったとします。
まずは、足し算的考え方で売上アップを考えてみます。
・SEOで訪問数向上
・コンテンツを増やしてページビュー数向上
・広告を効果的な配置して訪問者数増加
・ゲーム内に評価をお願いを表示しappストア内のランキングアップ
これによって広告収入がアップする、という考えになります。
足し算的考えの施策はどれも正攻法で間違いではありません。
多くのゲーム会社が行っている施策とも言えます。
ですがこれだと、施策を積み重ねる考え方に過ぎません。
ある程度運営が軌道に乗り、掛け算的施策が限界にきた段階では効果的かもしれません。
一方、掛け算的考え方では、もっと抜本的な思考変化が必要です。
最終目標は「売上を増やすこと」ですから、ユーザー数に対して利益率が低い広告収入を収益の柱にすることは根本から見直した方が良さそうです。
例えばユーザー課金の要素を加えるなどして、
・ユーザー数アップ
・一人当たりの課金単価アップ
・一人当たりの購入の頻度アップ
を狙うとします。
そして現状は、
・ユーザー数1,000人
・平均課金単価が月1,000円
・平均購入頻度が月1回
だとして=月に1,000,000円の売上があるとします。
これを全てを2割アップさせると1200人×1200円×1.2回=1,728,000円に増えます。
これを実現するためには、
ユーザー数アップするためにはどんな施策を実行すればよいか。
客単価を平均200円アップさせるためにはどんな施策を実行すればよいか。
平均購入頻度も1.2回に増やすにはどんな施策を実行すればよいか。
と考えればよいわけで、当初の漠然とした「売上アップ」という目標に対して、目標が細分化されたことでやらなければならないことが明確になりました。
さらにそれぞれ施策の効果も現実的な感じがしないでしょうか?
こうやって目標を細分化することでやらなければないらないことが明確になり、その効果も現実味を帯びていきます。
掛け算的な考え方は、ひとつひとつの施策で大きな成果を生み出せることが最大のメリットです。
足し算的考え方のメリットは、積み重ねの考え方なので安定した運営ができている段階で、細分化された施策の精度を高めていく際に重宝します。
現場の改善レベルでは足し算的考えが使えます。
デメリットとしては、成果が数字に表れるまで長期化しやすく、ひとつひとつの施策では大きな成果は得られない懸念があります。
例えば、大きな目標として「売上アップ」がある中に「ユーザー数を増す」という目標があり、その中に「新規ユーザー獲得」という目標があったとします。
新規ユーザーを獲得するためには、何が必要かと考えるとします。
・SEOでランディングページへの訪問者数アップ
・スマホ以外のハードからユーザーを取り込み
・自社の他媒体からユーザーを誘導
・広告を効果的な配置して訪問者数増加
などが考えられます。
これが足し算的思考であって、まさに改善レベルの話です。
掛け算的思考と足し算的思考、これらの考え方はあらゆるものに応用できます。
通販サイトの売上アップ、スマホアプリの売上アップ、店舗の売上アップだけでなく、自己のキャリアアップや勉強効率アップなどにも役立ちます。
現場は足し算、戦略は掛け算と覚えてください。
掛け算的思考と足し算的思考を効果的に使い分けたいものですね。
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