- コナガヤ
総記事本数:43
こんにちは。開発部のkonagayaです。
前回の記事で企画書に必要な基本的な考え方やテクニックをご紹介しました。
今回ご紹介するのは、企画を見つけるところから始める方向けの記事です。
・企画書を作る以前に企画がない。
・どうやって考えていいかわからない。
・いいアイデアがあるけど整理できていない。
と思う方に読んで頂きたい内容になっています。
以下の流れで、問題点の洗い出しからサービスを認知させる方法までを考える方法を説明していきます。
◆目次
1)問題点・不満点の洗い出し
2)問題・不満が起こる要因は何か
3)本当はどうしたいのか
4)あなたの商品・サービスがその問題が解決できる理由は何か
5)あなたの商品・サービスが既存の商品より優れている点は何か
6)どうやって使うのか
7)誰に使ってもらいたいか
8)どれくらい儲かるのか
9)どうやって認知させるか
10)最後に
1)問題点・不満点の洗い出し
どうやってネタを考えていいかわからない方は、手始めにあなたが日常的に思っている不満点や問題点を書き出します。
手始めに身近にあるものの不満から考えます。
・仕事で長時間座っていると肩がこる。
・パソコンを使うと目が痛くなる。
・コーヒーがすぐ冷める。
・思ったように集中できない。
など、他にもたくさん出てくるかと思います。
オフィス内で不満点が出尽くしたと感じたら、業務時間だけでなく、会社から家までの通勤時間を使って、問題点や不満点を見つけます。
・通勤時の不満点
・会社での不満点
・ランチでの不満点
・家での不満点
・休日の趣味の不満点
など、不満だと思いながらも「まあいいか」「そんなものか」と妥協していて見過ごしている場合があります。
できるだけ新鮮な気持ちで探すことを心がけます。
ネタ集めの段階では質より数が大切ですので、「100個まで見つけよう」と、目標を決めて取り組んでもいいと思います。
移動中にふと思いついたことでも忘れないように常にメモします。
一度忘れると二度と思い出せないこともよくありますので注意してください。
そうやって、日常の中で起きている些細な問題や不満できるだけ多く書き出し、エクセルなどに整理しておきます。
不満集めに慣れてきたら、何か一つのことにフォーカスしてみます。
例えば、企画書を作ることにフォーカスすると、
・どうやってネタを考えていいかわからない。
・いいアイデアはあるけど、それを整理してまとめられない。
・いい企画はあるけど、最終的にどうやってマネタイズ(収益化)していいかわからない。
・普段に業務が多忙で企画書を書いている時間がない。
いう問題点があると思います。
ここまで出来たら次のステップで問題・不満に対しての要因を考えます。
2)問題・不満が起こる要因は何か
問題と不満が出揃ったら、簡単に書ける範囲で、その問題が起こる要因を考えます。
「なぜ、それは起こるのかを50文字程度でエクセルの問題点の右側に書き出します。
先述した企画書に関する問題点の要因です。
・ネタを集める考え方を知らないから。
・企画書を作ることに慣れていないから。
・マネタイズの知識が少ないから。
・業務が多忙過ぎるから。
3)本当はどうしたいのか
本当はどうあるべきかを考えます。
非現実的な方法も思い浮かぶこともあるかと思いますが、その問題や不満が起こらないようにする方法と起きたときの解決方法を書き出します。
・勝手にネタを集めてきて欲しい。
・企画書を自動的に作って欲しい。
・マネタイズの方法を提案して欲しい。
・日々の業務を軽くして企画書を作る時間を設けて欲しい。
4)あなたの商品・サービスがその問題を解決できる理由は何か
あなたの発案した商品またはサービスがあれば、どうして問題が解決できるのかを書き出します。
例えば、あなたが全自動企画書作成アプリを企画したとします。
それによって下記のような解決でき問題が解決できます。
・キーワードを提案してくれる。
・流れに従ってテキストを埋めていくだけで、いつの間にか企画書ができる。
・マネタイズの方法も定番のパターンから設定でき、それによって得られる収益もシミュレーションできる。
・企画書作成がかんたんになり短時間で質のいい企画書が書ける。
5)このサービス・商品が既存の商品より優れている点は何か
今までにない画期的な商品であれば、コンセプト自体が異なるため、優れている点は明確になっていると思います。
既存の商品を改善した程度の商品であれば、その優れた点を書き出します。
例えば、
・アイデアのネタ出しになるヒントを提案してくれる。
・流れに従うだけで企画書が作れる。
・企画書を作る時間が1/10になる。
・マネタイズの方法を教えてくれる。
6)どうやって使うのか
どうやって使うのか、実際の使い方のプレゼンを聴く側がイメージできるように、写真やイラストを使って説明します。
スマホアプリを軸にしたサービスであれば、実際の使い方がわるように資料の中にスマホ画面イメージを添えるといいと思います。
7)ターゲットユーザーは誰か
あなたの企画した商品やサービスをどういった人たちに使ってもらいたいか、どういった人たちに使ってもらえそうかを書き出します。
例えば、「企画書かんたん作成ツール」というアプリを使ってもらいたいメインターゲットは、
・企画書作成に慣れてない人。
・企画書を作りを苦手と感じている人。
となります。
さらに、その商品やサービスに関連する利用者数をできるだけで信頼できる発信元から集めます。
例えば、年間に企画書を作る人はどれだけいるのかといった数字を調べることは難しい場合、日本全国の会社の数をネットで調べます。
仮に日本の企業の数が400万件だとします。
全ての企業が企画書を作りで悩んでいるとは考えにくいので、少なく見積もって0.1%の4000の企業を対象とします。
8)どれくらい儲かるのか
その商品・サービスを使ってどうやってお金を稼ぐのかを考えます。
先の項目で説明した企画書作成アプリの価格が1000円だとして、4000の会社が買うと400万円にしかなりません。
ビジネスモデルとしては、売り切りの商品で400万円だと、将来性に欠けます。
そこで、アプリの中で月額の300円の有料会員プランを設けるとします。
有料機能の中身にも左右されますが、10%の利用者が有料プランになれば、毎月12万円が見込めます。
しかし、これだけではまだ得られる金額が少ないので、アプリ内でユーザー同士が企画書のテンプレートを販売するプラットフォームを検討してもいいかもしれません。
ユーザー同士が企画書のテンプレートを売買しあうことで発生する30%の手数料も収益として見込みます。
そうやっていろいろなビジネスモデルを参考に、まとまった収益が得られるところまでマネタイズ案を考えます。
9)どうやって認知させるか
どうやって多くの人にその商品を知ってもらうかを書き出します。
・TVCMを打つ
・バナー広告を出す
ことも潤沢な資金があれば可能ですが、効果測定には向かないこと、かけた資金のわりに得られるものが少ない場合があります。
企画自体が良くても認知活動に必要なコストがかさむと、通る企画も通り辛くなります。
コストをかけるにしてもバナー広告ではなく、ユーザー体験のためのオフ会を開催するなど、決裁者が納得できるよう知恵を出しましょう。
10)最後に
今回説明した書き方をパワーポイントにサンプルとして作りました。
このファイルに記載していくだけで、ある程度の企画書ができると思います。
宜しければダウンロードしてお使いください。
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